年の瀬も押し迫ってまいりました。この時期は、各地の劇場やホールなどから来年度のイベントスケジュールなどの情報が出揃う時期ですが、きんぶんの来年度のラインアップ発表はいましばらくお待ちください。

1月の自主事業としては、1月14日(土)のロビーコンサートで、恒例の箏と尺八による新春コンサートをおこないます。河内司さん(尺八)と小嶋夏子さん(箏)の演奏で、12時から、入場無料です。

また、共催公演として、1月15日(日)15:00より、知多市やまももおやこ劇場主催 劇団仲間公演「森は生きている」を上演します(つつじホール)。ロシアの児童文学作家マルシャークの戯曲を、詩情あふれる舞台と美しい音楽で綴った、世界中の子どもたちの心をとらえ続ける名作です。この公演は、知多市やまももおやこ劇場の創立30周年記念の幼児以上例会として開催されます。4歳から入場可能で、チケット料金はひとり4,500円、または知多市やまももおやこ劇場にご入会の方は、会員費での入場ができます。詳しくは知多市やまももおやこ劇場(電話 0562-77-3100)までお問い合わせください。

さらにもうひとつ、協力・共催として、1月と2月には岡田地区での「知多木綿の歴史」と「演劇」をコラボさせたモニターツアーがおこなわれます。この企画は、わたしが着任早々に(一社)知多市観光協会と知多市商工振興課の方に「知多市の観光資源を文化・芸術の視点から盛り上げるには」というご相談を受けたことからはじまりました。わたし自身岡田に住み始めた頃でしたので、「古い町並み」をどのようにより深く体験するか、と考え、「演劇」という手段を使えば、歴史に隔たれた建物たちがリアルな文脈で感じられるのではないか、とご提案させていただき、助成金申請や劇作家の調整など、いろいろな準備をさせていただきました。それから半年以上の時を経て、素晴らしい演劇人たちの手のもとすでに短編戯曲3編が完成し、まもなくリハーサルに入ります。これ以上の詳細については、知多市観光協会からの発表をお待ちいただくとして、モニターツアーの販売はすでに始まっています。また、この作品を題材に、きんぶんでも演劇ワークショップを行う予定です。こちらも詳細が決まり次第発表させていただきます!

さて、前回の「芸監だより」でお知らせさせていただいた、12月18日に終演いたしましたアンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニ公演「クリスマス物語」にご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。メンバー一同暖かくお迎えいただき、完売の京都公演に負けないくらいのサポートを感じながら演奏させていただけました。メンバーの大部分が東京や京都からでしたので、帰りの新幹線が止まるというアクシデントにも見舞われてしまいましたが、わたしにとっては知多で初めての一般公開の公演でもあり、忘れえぬ公演となりました。一曲だけ、簡易に録音したものですが、当日の演奏の録音を公開させていただけることになりましたので、どうぞお聴きください。

G. ガブリエリ作曲 Omnes gentes, plaudite manibus

終演後には、ちたUMEブラスに来てくれている児童たちから花束もいただきました。この演奏会に子どもたちが触れてくれたことも嬉しく、素敵なご縁がつながっていくのがとても頼もしく感じています。

今月はまだ24日に知多市吹奏楽団、25日に知多市民オーケストラの公演も残っています。みなさまよいお年をお迎えください。

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