今年度は夏に公演が集中しており、きんぶんはいつになくあわただしい日々を過ごしています。7月末の演劇公演『父と暮せば』では、プロフェッショナルの公演としても(だからこそ??)めずらしいアンケートの「良かった」「とても良かった」だけで100%を達成。また、先日の《室内楽特別演奏会》では、終演後にツイッター(X)やブログで感想を書いてくださる方もありました。いくつかご紹介させていただきます。まずは、「愛知の真空管おやじ」さんのツイートから。

ふたつめのツイートでは、裏方のこちらにも注目していただき面映ゆい想いでおります。ご期待に応えられるようがんばって、会館としての信頼を積み重ねていきたいです。

また、「もうぎゅう1014」さんは、noteで詳しいレビューを投稿くださいました。

こちらからご覧ください

サッカーなどできんぶんのすぐ隣の施設をよくご利用されているにも関わらず、きんぶんで「クラシック音楽の演奏会をやっていることを知りませんでした」というのはすでに今年度のテーマと化している気がします。がんばって変えていきます。また、中田喜直先生が今年で生誕100年というのは気づきませんでした。気づかせてくださってありがとうございます。実は、自宅に中田先生のサイン入りの著書を持っております。添えられたメッセージは「よく考えて」でした。

このように、演奏会の感想などを公開いただくことは、実はホールにとっても演奏家にとってもとても嬉しいことです。これらのツイートやブログも、実は演奏会翌日に出演者の東条さんから教えていただきました。今回のこのおふたりは、愛知県を中心に各地の演奏会に行って発信されている方々ですが、たまに気まぐれで聴きに行ったよという方にも、ぜひきんぶんの公演の感想を聞かせていただければとても嬉しいです!

さて、9月の前に、今月はまだひとつ公演が残っています。8月27日(日)11時30分から、今年からはじめた「ワンコインコンサート」シリーズの第1弾。ソプラノの山田知加さんをお迎えします。山田さんとは、びわ湖ホール声楽アンサンブルのメンバーをされていた時にはじめてお目にかかりましたが、元々は愛知県のご出身。学生時代ははじめホルンをされていたということですが、声楽でめきめきと頭角を現し、素晴らしいメンバーが揃っているびわ湖のアンサンブルの中でも、誰かをこのコンサートにと考えた時に、最初に頭の中で聴こえたのが山田さんの声でした。ちょうどそのころ、権威ある飯塚新人音楽コンクールの第1位および文部科学大臣賞を受賞されたというニュースもありました。ピアノには素晴らしい作曲家でもある蒔田裕也さんをお迎えしていますが、準備段階のやり取りの中でも山田さんと蒔田さんのあいだの強い信頼関係が感じられ、すばらしい共演になることが目に見えるようです。週末の午前11時半から1時間という変則的なコンサート、音楽とお話を楽しんでいただいたあとはゆっくりランチにお出かけはいかがでしょうか。チケットはワンコインの名の通り500円です。

9月には大きな公演はありませんが、《第1回 知多国際古楽祭 古楽ワークショップ》を開催します。国際古楽祭と言っても、最初は講師3人によるささやかなワークショップです。3人とは言え、(自分もいるから言いにくいですが)それぞれに素晴らしい講師を用意していますので、1年目とはいえさすがに参加が一桁ということはないだろうとは思っていましたが、目標を大きく超える参加者の応募をいただいています。直前まで参加申し込みは受付けておりますが、選曲などの都合で今月中にご応募いただけますとたすかります! 参加者は地元と遠方のバランスもよく、古楽愛好家の交流と、知多市の関係人口の増加に寄与できるようなイベントに育てられたらと思います。

また、昨年もご好評をいただいておりました「きんぶんアンサンブル祭」の募集をひそかに(?)始めています。9月の「広報ちた」に掲載されますので、自主的な演奏活動をされているみなさまは奮ってご応募ください。応募は10月いっぱいの受付、公演は2024年1月21日(日)です。

9月のロビーコンサートは、9月16日(土)アンサンブルTOKO常音TONEによる「オカリナdeダンシングとこと~ん」です。昨年度も出演されたアンサンブル、秋のはじめに涼しげなオカリナをお楽しみください。

知多市勤労文化会館
芸術監督/館長 樫野元昭

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