先日みつけたツバメの巣の雛はすべて巣立ち、会館の正面にあるやまももの木には熟した果実が実るようになりました。梅雨入りと同時に、真夏のような気温になる日も増えてきましたね。
7月の勤労文化会館では、ロビーコンサートを2回開催します。7月2日(土)は鈴木健介さんのアコースティックギター。7月9日(土)には、ジョイフルによるオカリナ、リコーダーとピアノの演奏をお届けします。12時から、ロビーにて入場無料です。
また、7月31日(日)には、つつじホールにて「みんなの映画祭フォーラム」をおこないます。今年10月30日(日)に開催する「第一回 みんなをつなぐ地球映画祭 in ちた」のコンセプトのお披露目をはじめとしたイベントが用意されています。この映画祭は、樋口前館長がその集大成として、国籍やバックグラウンドにかかわらず会館に親しんでいただけるよう準備を進めてこられているものです。どんなお祭りになるか、その予告編ともなるフォーラムですので、みなさまのご来場をお待ちしております。
また、同日には「ロボットプログラミング講座」も開催します。こちらは、募集を開始した初日に定員に達しており、受け付けを終了させていただきました。参加をご希望されていたみなさまにはお詫び申し上げます。
このロボットプログラミング講座や、今月(6月)におこなう「小説講座」などにこれだけのご応募があるということ、とても嬉しく思っています。つつじホールのご予約も今月から来年度(4月)分の受け付けに入っていますので、いよいよわたしが芸術監督/館長に就任してから企画をはじめた催し物も具体的に日程を決定しつつあります。これからは、こちらでその予告などを少しずつお話させていただこうと思います。
今月は、大方針について。知多市勤労文化会館は、知多市民をはじめ地域のみなさまに広く文化・芸術をお届けする会館を目指しています。そのために、基本方針として「まる・さんかく・しかく」の原則を意識して企画をおこないたいと思っています。
「まる」は、「すべての文化・芸術分野をまるっと見渡す」こと。音楽、演劇、美術、映像、舞踊、文学、芸能など、文化・芸術には多くの分野があり、みなさまひとりひとりの興味や嗜好はそれぞれです。わたしはもともとずっと演奏家・音楽の研究者としてこれまで過ごしてきましたので、やはり音楽の分野が「得意分野」ということになりますが、今は色々な分野の文化・芸術を勉強中です。毎年すべてを、というわけにはいきませんが、バランスよく催し物をお届けできればと考えています。
長くなりますので、「さんかく」「しかく」については来月お話しします!
最後に、先月にひきつづきわたくしごとを。この4月に知多に引っ越してくるにあたり、地域の音楽団体にどこかひとつ所属させていただこうと考えていました。文化や芸術の分野というのは、その分野の裾野にあたるアマチュアの自主的な活動の規模でその力強さが決まると思っています。そこで、自分もこの地域で、その一員として活動をしていきたいという考えでした。せっかく会館にオーケストラがあるので、最初は「知多市民オーケストラ」に参加しようと思ったのですが、わたしの楽器は定員に達していたため残念ながら参加できず、たまたま知り合いのいた武豊町のジャズバンド「Swing Band TAKETOYO」に入団しました。会館のことに加え、仕事としての演奏などで練習をお休みさせていただくこともありますが、今のところご理解いただいて楽しく参加させていただいています。そのバンドの定期演奏会が、7月10日(日)14時より、武豊町のゆめたろうプラザ1階「輝きホール」でおこなわれます(料金500円)。お時間がございましたらぜひ。
こういった地域の自主的な文化活動を、きんぶんとして応援する一環として参加者を募集中の「きんぶんアンサンブル祭」のご応募の締め切りは6月末となっています。募集状況により、ジャンルを絞って再募集の可能性もありますが、今ならジャンル問わずご応募が可能です。
それでは、これからの季節は熱中症に十分気を付けてお過ごしください。
知多市勤労文化会館 芸術監督/館長
樫野 元昭